私たちの活動の原点は、1995年1月17日に起こった阪神淡路大震災です。
地域に暮らすさまざまな文化背景をもつ人が、ことばや制度のちがいなどの理由から基本的人権が保障されない生活を余儀なくされていたことが、被災から復興への一連の過程で明らかになったのです。 当初、「外国人地震情報センター」として多言語での情報提供を行なっていましたが、このような日本社会の現状を知るにつれ、地域に暮らすすべての人の背景に十分な配慮をした社会をつくらなければならないと思い至り、生活すべてにかかわる活動へと舵を切りました。これが、「多文化共生センター」のはじまりです。 日本社会をつぶさに見てみると、文化の多様性に対する配慮や、お互いを尊重しあうという姿勢がまだ足りないように思います。これは、外国人だけでなく、社会的に排除されがちな人々にも当てはまります。 私たち多文化共生センターは、地域に暮らすすべての人が理解しあい、ささえあう「多文化共生社会」の実現をめざして、直接支援や啓発などの活動を行なっています。 |